樟南のエース浜屋将太投手(3年)が、京都大会6試合で計60点を奪った京都翔英打線を8回まで1失点に抑え、甲子園初戦白星を飾った。

 初回、連続四球と適時二塁打で1死も取れないまま先制点を許したが、大会注目の4番打者、石原彪捕手(3年)を三ゴロに打ち取り、リズムをつかむと、その後は走者を出しながらも冷静な投球で2点目を与えなかった。

 「最初は緊張してしまった。マウンドも(撒かれた)水でグチャグチャで投げにくかったが、すぐに対応できた。それなりにいい投球ができたかなと思う。甲子園のマウンドは楽しく投げられました」

 浜屋は鹿児島大会準決勝で延長13回を投げ切り、翌日の延長15回引き分けとなった決勝では10イニングのロングリリーフ。2日後の決勝再試合でも先発し、5回途中まで登板。終盤4日間、3試合で410球を投げ抜いた左腕は、3日間のノースローを経て、体力を回復して甲子園入り。中14日と休養十分で迎えた初戦で、エースとしての貫禄をみせた。

 今夏、九州勢は九州国際大付(福岡)、大分、長崎商と初戦敗退が続いていたが、登場4校目でようやく初戦白星となった。