内野からも応援だ。ロッテが5月9日の西武戦(QVCマリン)を「内野応援デー」として開催する。一塁側内野自由席をロッテの応援エリアに変更。当日に限り、外野の応援ルールを適用し、いつもは外野で活動する応援団が内野自由席にも登場する。最前列に、応援団のリード台を設置。トランペットの演奏も行う。

 「熱い」ことで知られるロッテ応援団。特徴は、声が中心であることだ。他球団で多く見られるメガホンを使った応援ではなく、統一感のあるかけ声や応援歌が中心で、「Jリーグの応援みたい」という感想も聞かれる。味方の攻撃時、QVCマリン右翼席からの地鳴りのような声は迫力満点だ。ロッテ愛も強い。ビジターの試合でも、ホームチームよりも先に、ロッテ側の応援席が黒いレプリカユニホームを着たファンで埋まることも珍しくない。ロッテの選手たちからも「うちの応援団は日本一」という声が多い。

 その応援団を、内野に“拡大”する。山室球団社長は「うちの応援団は素晴らしい。でも入りづらいところもある。まずは入門編として、内野で応援していただきたい」と説明した。統一感が強いため、応援初心者には敷居が高い面があるのも事実。そこで、まずは気軽に内野で応援を体験してもらおうという狙いだ。当日は「埼玉VS千葉シリーズ」として開催。ロッテ応援団が、内外野から敵を迎え撃つ。【古川真弥】