かすかな手応えはつかんだ。DeNAがヤクルトに3連敗を喫した。借金は3。後半戦初勝利が遠い。初回に失った2点が最後まで届かず1点差での惜敗。中畑清監督(61)は「緊張感がある試合はできた。石田の好投はうちに勇気を与えてくれた。ヤクルト打線に2点は先制されたけど、立ち向かって抑えた。この後の戦いにヒントをくれたと思います」と言った。

 先発したドラフト2位ルーキー石田の力投が最大の収穫だった。連日2ケタ失点、安打を許していたヤクルト打線に真っ向勝負を挑んで7回7安打2失点。打線の援護に恵まれずにプロ2戦目で初黒星を喫した左腕は、「緊張はなかったのですが、初回はうまく打たれてしまいました。ただ、その後は良い状態に戻せましたし、自分のピッチングができた。今日は収穫も多かったです」と悔しさの中にも光を見いだした。

 本拠地での3連戦を落とし、明日24日から甲子園に乗り込む。「連敗をしているけど、今日の野球をやれたことは少しホッとしている。勝ってないけど、やっとスタートが出来たかなと思う。勝ちたいけど勝負の世界だから」と中畑監督。最後は「結果を受け入れて聖地で頑張ってくるよ」と声のトーンを上げて締めくくった。【為田聡史】