ヤクルト山中浩史投手(29)が、プロ初完封の好投で6勝目を挙げた。開幕から無傷の6戦6勝は、国鉄時代の金田正一氏が1958年(昭33)に達成して以来球団57年ぶり。

 汗びっしょりの山中はヒーローインタビューで「チームにとって大事な試合。勝てて良かった。打者1人ずつ打ち取ることだけ気をつけた結果だと思う」と表情をゆるめた。

 序盤のヤマを乗り切り波にのった。初回無死一塁で松山をニゴロ併殺、2回には田中を一ゴロ併殺に仕留めた。「大きなプレーでした」と振り返るビッグプレーが山中の好投を呼びこんだ。散発5安打、省エネの96球。疲れがたまる夏場にサブマリンが、スタミナ満点の“コイ料理”をチームに振るまった。