巨人福田聡志投手(32)が野球賭博に関与していた問題を受け、久保博球団社長は6日、所属する全選手と球団職員から事情聴取をすることを明らかにした。

 巨人はクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージに向けて6日から東京ドームで練習を再開。白石興二郎オーナーが練習前に1軍の選手らに事情を説明。「不面目な事態に終わって極めて残念」と話した。球団によると球団事務所には電話などで抗議が多く寄せられているという。

 東京都内の日本野球機構(NPB)事務局には苦情や抗議の電話が寄せられたが、熊崎勝彦コミッショナーが5日の記者会見で徹底検証を宣言したことで「しっかり調査してほしい」「重い処分を下してほしい」と浄化を期待する声が多かった。「プロ野球の衰退につながる」と心配する声もあったという。

 巨人は5日、福田投手が笠原将生投手(24)に紹介された知人との間で夏の甲子園大会、巨人戦を含むプロ野球、米大リーグの試合で野球賭博をしていたと発表。八百長行為はなかったとしたが、野球協約に抵触しているとしてNPBの調査委員会が調査を開始している。また笠原投手に野球賭博行為はなかったとしているが、知人が野球賭博常習者と認定されれば、野球協約違反となる。