日大国際関係が、2季ぶり17回目の優勝を飾った。延長の末、静岡大を撃破した。9回裏、制球が乱れた先発の日下部啓太(2年)のあとを継いだ嘉代誠(2年)が好リリーフでピンチを乗り切り、攻撃に流れを呼び込んだ。10回表、1死満塁で佐藤龍太郎(1年)が右中間を破る3点適時二塁打を放ち、勝ち越した。これで日大国際関係は20日から岐阜県で開催される東海大学野球秋季選手権に出場する。

 10回裏、優勝のマウンドには嘉代がいた。最後は「狙っていた」とフォークで三振を奪い、他選手と歓喜に酔いしれた。9回裏、11日の第1戦で無四球完封した先発の日下部が疲労から制球難となって下位打線に2四球で降板。1死一、二塁の場面で、嘉代が登板した。最初の打者を真っすぐで三振に取ると、次打者も遊ゴロに仕留め、サヨナラ負けのピンチを救った。

 嘉代 最初に三振からスタート出来て、今日はいけると感じた。

 リーグを通じて好調だった日下部の投球は、嘉代の刺激だった。同じ2年生。春季は先発を任されることもあったが、秋季は2試合、わずか8球のみという登板にとどまった。自らの投球、そして日下部の負担を軽減できず、悔しさを胸に刻んだ。配球パターンを再考し、走り込んで下半身強化に没頭。そんな嘉代の姿に和泉貴樹監督(61)は「日下部が良くて、登板機会を与えてやれなかったが、東海大会に向けて投手が1枚増えた」と満足げだ。

 嘉代の好救援を受け、1年生でただ1人、先発出場する佐藤が大事な1打を放った。10回表、3個の四球で満塁、1死満塁の好機で右打席へ。初球の外角の直球をはじき返し、右中間を破る、走者一掃の3点適時二塁打をマーク。最後に投打のヒーローが登場し、力ずくで優勝を奪い取った。

 来週20日からは東海地区大学野球秋季選手権に戦いの場を移す。「日下部が左で、自分が右のエースと呼ばれるように頑張ります」と嘉代。東海舞台を前に大きな戦力となる右腕が覚醒した。【大野祥一】