DeNAは牧が離脱してからの2試合を見る限りでは、打順の動かし方が気になった。大黒柱が抜けた穴をどう埋めていくのか。試行錯誤の状態で首脳陣の苦悩もよく理解しているが、打順を組み替えている目的、意図が見えてこない。25日の巨人戦では、それまで1番で機能していた三森を6番に起用し、1番に蝦名を入れた。そして、この試合は三森を1番に戻し、蝦名は7番に下げた。度会は相手先発が左腕の井上だった影響か、先発メンバーから外した。三森、蝦名はヒットを放ったが、打線は2試合で計8安打、わずか3得点と機能しなかった。
開幕から打順に関しては流動的な並びが続いている。ここまで23試合で23通り。1試合も固定したオーダーで戦っていない。それが今季の特色ともいえるだろうが、1番に固定していた牧を2番にしてから、打線がやっと機能し始めた経緯もある。その牧が離脱したのはかなり痛く、ここで踏ん張らないとズルズルいく可能性もある。
日替わりオーダーは、相手バッテリーに対策をいろいろと考えさせるメリットがある。しかし一方で、選手の状態や相手との相性など、的確に判断していくのが難しい。選手も打順によっては大きく役割が変わるので、適応する選手と、対応できない選手が出てくる。そうなると線でつながるのは厳しくなる。
牧、筒香がケガで離脱し、やりくりしないといけない事情が続くだろう。私も現役時代に牧と同じ右太もも裏を肉離れした経験があるが、結構、やっかいな箇所だ。走るだけではなく、バッティング、守備でも軸足のため、完治しないと再発する。また、太ももをケガすると、負担をかけないように動くので、ふくらはぎを痛める傾向もある。ケガの程度にもよるが、慎重にならざるを得ないことを考えると、長期離脱の可能性もある。
その中で、いろいろなパターンを試すだろうが、ひとつの策としては、三森、佐野、宮崎、度会は打順を固定してあげた方が、落ち着いて戦えるのではないか。
主力の2人が戻ってくるまで、我慢の戦いは続くかもしれないが、まだまだ開幕したばかりで焦る必要はない。(日刊スポーツ評論家)






