主将鳥谷、5年目へ。阪神金本知憲新監督(47)はキャプテン鳥谷敬内野手(34)の来季続投を宣言した。朝日放送で10月31日深夜に放送された「虎バン」収録に臨み、阪神ファンからの質問に対して「継続させます。自覚を持ってやってもらいます」と明言。すでに本人にも伝えたようで、あらためて強い期待感を言葉にした。

 「数字でも、気持ち、言葉でも、すべてにおいて引っ張っていってもらわないと。彼に変わってもらわないと。今までは自分のことだけをやっているように映りがちだけど、そうでもない。意外とチームのことも考えている。もっと前面に出せ、と。出してもらわないと困ると言ってある」

 鳥谷は11年オフ、野手キャプテンに就任。投手キャプテンだった藤川がメジャー移籍した13年からはチーム全体の主将として虎を引っ張ってきた。クールなイメージが強く「自分には向いていない」と冗談めかすこともあったが、指揮官は内に秘めたキャプテンシーのさらなる放出を促すつもりだ。

 「4番は打たないと思うけど、それぐらいの自覚でね。数字でも背中でも、グイグイ前に出てもらわないと困ります」

 チームの顔はあくまで鳥谷。指揮官の熱いメッセージに、全力で応える。【佐井陽介】