ソフトバンク松田宣浩内野手(32)が6日、FA権の行使について、申請期限の10日まで熟考する考えをあらためて明かした。この日、侍ジャパンとプエルトリコの強化試合で球場入りする際にFAについて問われると「(期限は)10日でしょ。いろいろ考えているので」と、進路についてあらゆる方向を考えている様子だった。日本代表は9日から台湾へ移動する。期限の10日は練習日で、結論は異国の地で出すことになる。

 今後の野球人生を考える大事な時期だが、一方では小久保ジャパンの一員として、第1回のプレミア12で世界一になることに集中している。前日5日の強化試合でも人一倍大声を出し「朝起きたらのどが変だった。でも、もう治りました」と元気に話す。

 ソフトバンクも底抜けに明るい性格やチームリーダーとしての資質を高評価している。4年16億円の大型契約を基本線に残留交渉を進める考えだ。松田もチームに愛着があり、残留を基本線に考えているが、他球団からの評価を聞いてみたいという思いもあり、結論を悩んでいる。

 今季は自己最多の35本塁打、94打点をマークし、143試合フルイニング出場。FA宣言すれば、打てる大型三塁手として、調査を続けている阪神などが手を挙げる可能性が高い。今季、海外FA権も初取得しており、メジャーからも、すでに松田の動向をチェックしているパドレスなどが名乗り出て、日米争奪戦へ発展しそうだ。台湾で人生の重大決心を下す。