梨田昌孝監督(62)からこんにゃく打法を伝授された内田靖人内野手(20)が7日、梨田楽天の実戦初打点をたたき出した。岡山・倉敷市内のキャンプで行われた初の紅白戦(6回終了)に、白組の「7番・三塁」で先発出場。2回2死三塁から、森の内角スライダーを左前へ運んだ。「とにかく強く振ろうという意識でした。結果が出てよかったです」と手応え。キャンプ初日に監督から伝授された脱力スイングで、さっそく結果を出した。

 収穫の一打だった。「自分は力んでバットがスムーズに出ないクセがある。このキャンプでは強く、スムーズなスイングを覚えたいんです」と明かす。内に切れ込む変化球を捉え、首脳陣に進化した姿を見せつけた。守りでも2度の守備機会を難なくこなし、好守でアピールに成功。梨田監督は、辛口コメントを交えてさらなる成長に期待する。「1打席目は打ったけど、2打席目のノーアウト一塁でセカンドフライ。あそこは右方向に大きな当たりを打って、ランナーをタッチアップさせないとね」とバットを折られて凡退した点を指摘し、引き締めた。まだ発展途上の20歳。1歩ずつ、来春の開幕1軍に向け前進していく。