9月にがんで亡くなった日本プロ野球選手会事務局長の松原徹氏(享年58)を「偲ぶ会」が11月30日、都内のホテルで行われ、約700人が別れを惜しんだ。ストライキにも及んだ球界再編問題が起きた04年に選手会長を務めていた古田敦也氏(50)は「選手の地位向上だけでなく、常に球界発展、未来のためにアイデアを出す方でした。亡くなる1週間前にお会いした時も、『せっかくアマとプロの関係が改善されたのだから新しいことができる。サッカーの天皇杯のようなものができないか』と話していた」などと弔辞を述べ、声を詰まらせた。

 松原氏は81年にロッテ球団に入社しマネジャーなどを務めた。88年に選手会に入局し、00年から事務局長。高校球児の技術指導シンポジウム「夢の向こうに」を実現させるなどプロとアマの関係改善にも尽力した。