オリックスの新守護神候補エリック・コーディエ投手(29=マーリンズ)が25日、関西空港に来日した。メジャー在籍時から160キロ超の速球派で知られた右腕は「過去には103マイルを記録したことがある。昨年も100マイルを何度か投げたよ」と、08年巨人クルーン、15年日本ハム大谷の日本最速162キロを軽く超える165・7キロの驚きの球速を明かした。

 昨季のチームメート、イチローから「ワンハンドレッド(100=160キロ)」と呼ばれていたとも告白。実際、コーディエの情報を求めたオリックス首脳陣にイチローは「とにかく球が速い」と明かしていた。191センチの長身右腕が期待通りの速球派なのは間違いない。

 抑えの役割も「ここ3、4年はリリーフで8、9回を任されていた。今は一番自信のあるポジションだ」と胸を張った。速球、スライダーに加え、かつて投げていたチェンジアップもまた投げ始め、投球の幅を広げている。大谷超えの可能性を秘めた男は「数字の目標はない。チームの勝利に貢献するだけだ」とひげに縁取られた顔で明るく笑い、「100」と書かれたタッグ付きのキャリーケースを押しながら空港をあとにした。【堀まどか】

 ◆エリック・コーディエ 1986年2月25日、米ウィスコンシン州生まれ。サザン・ドア高から04年ドラフト2巡目でロイヤルズ入り。14年にジャイアンツでメジャーデビュー。昨年マーリンズで8試合に登板。メジャー通算15試合で勝ち負けなし。防御率4・42。191センチ、100キロ。右投げ右打ち。