レジェンドの貫禄を実感した。楽天ドラフト1位のオコエ瑠偉外野手(18=関東第一)が28日、松井稼と念願の初対面。コボスタ宮城の室内練習場で、トリプルスリーの大先輩と力強い握手。「身長は自分と変わらないのに、横のがっちりさが全く違いました。鉄人。レジェンドという感じでした」。東村山の実家時代に西武ドームで何度も目にした憧れの人と、直接会話することができた。「今日は野球のことは話してませんが、これからいろいろ聞いてみたい」と大きな両目を輝かせた。

 11日から18日間続いた新人合同自主トレの最終日だった。「高校時代はそんなにウエートをしなかったので、プロの体に変わってきた実感があります」と1度は胸を張ったが、初対面を終え、トッププレーヤーとの差に気づかされた。「全ての次元が違いすぎました。自分はまだまだです」と振り返った。沖縄での1軍キャンプでは、その背中を目で追い続け学ぶ予定だ。

 松井稼は温かい視線で成長を楽しみにする。「18歳なのにしっかりしていた。体はすぐには大きくならないので、まず目標設定をして、数年かけてたどり着くことが大切。僕もそうやってきた。焦らずにやってほしい」とエール。憧れの人に近づくため、着実に歩を進める。【松本岳志】