自身初の開幕投手を務めたDeNA井納翔一投手(29)が完璧な投球を披露し、今季初勝利を挙げた。

 立ち上がりから直球が走り、変化球も低めに決まった。三塁を1度も踏ませない投球で7回を3安打無失点で2番手三上につないだ。

 「まずは5回まで全力でいき、代えられるまでは投げ続けようという気持ちでマウンドに上がりました。ランナーを出した時はそれだけで不安がよぎりましたが、(ケガで開幕投手を回避した山口)俊の思いや、初打席で打点を挙げた柴田の意気、そして、けがでここにいられないカジ(梶谷)やタケ(石川)の姿が頭に浮かび、不安をかき消して打者に向かいました」と真剣な表情で振り返った。

 リリーフ陣が広島の反撃を1点でしのぎ、球団では03年の吉見以来13年ぶりの開幕戦で先発投手として白星を挙げた。球数を91と抑えたことから、次回登板は中5日で31日巨人戦が濃厚となった。