広島田中広輔内野手(26)が“リプレー検証弾”を放った。2点リードの2回2死二塁から、楽天塩見の速球を引っ張った。大きな打球が右翼ポール際に伸びた。一塁塁審の深谷は腕をグルグル回し、本塁打の判定。しかし楽天梨田監督もベンチから出るなど抗議の動きを見せ、リプレー検証が行われた。

 田中とリプレー検証といえば、15年9月12日の阪神戦(甲子園)の延長12回で放った大飛球。フェンスオーバーして侵入防止柵に当たりグラウンドに跳ね返っていたが、判定はインプレーで三塁打。審判団が検証するも覆らなかったことがあった。

 ファンには嫌な思い出の残る検証時間だったが、約5分後に責任審判佐々木が「判定通り、本塁打とします」と説明。5号2ランとなり、ベンチ内であらためてハイタッチを行った。

 「打ったのはストレート。高めの球でしたが、うまくとらえることが出来ました。ビデオ判定では、自分は入っていると思っていましたが、ホームラン判定になってよかったです」とコメントした。