キューバの伝説的選手で中日でもかつてプレーしたオマール・リナレス氏(48)が中日で巡回コーチを務めることが決まった。5日、広島戦が行われる富山に入った。コーチ登録はされず試合のベンチには入らないが、今季終了まで1、2軍の打撃を中心に指導を行う。旧知の球団関係者らとの再会を喜んだリナレス氏は「また中日に戻って来られてうれしい。感謝したい。少しでもチームの手助けになれば」と意欲的に話した。

 キューバ代表の主砲として92年、96年の五輪連覇に大きく貢献。02年から3年間は中日に所属し、計11本塁打の成績だった。交流戦で不振に陥った同国出身のビシエドへの指導に期待がかかる。ビシエドもリナレス氏をあこがれの選手に挙げている。