プロ野球を統括する日本野球機構(NPB)の井原敦事務局長は7日、コリジョン(衝突)ルールの運用基準見直しについて、担当者が12球団を巡回して新基準を説明した上で、早ければオールスター第2戦が行われる16日に規則委員会を開いて決定する方針を示した。順調に理解が得られれば、後半戦からの見直しが可能となる。

 井原事務局長は「できれば(16日に)開きたい。できればというのは、前にも説明しましたが、ルールは変えないが、運用の基準は見直そうとしています。検討している内容については、監督、コーチ、選手にしっかり理解、認識してもらいたい。そういう作業を積み重ねて、そうした上で規則委員会を開いて、最終的な確認をしたい。1つ可能な日時として、16日が出てきたと思います」と説明した。

 現在は守備側の選手が走路に入れないという基準を厳格に適用しているが、見直し案では実際に衝突が発生したときに捕手のブロックや走者の体当たりがあったかを判断することになる。友寄正人審判長らがオールスター戦までに各球団の監督、コーチらに説明を行い、日本プロ野球選手会は15日の臨時大会で議論する。

 井原事務局長は「コリジョンルールは、選手のケガ防止ということについてはそれなりの成果が上がっている。このルールーを1歩でも2歩でも3歩でもいいものにしていくには、運用基準をきちんと、わかりやすくしていくことが必要。オールスター明けは1つの節目ですけど、始めやすいタイミングではあるけど、そこにこだわって、それまでに何としても、ではなくて、積み上げた結果、結論であればいいと思います」と話した。