西武が元日本ハム、ソフトバンクのブライアン・ウルフ投手(35)を獲得することが19日、分かった。メディカルチェックを終了しており、今日20日に入団会見が行われる。

 同投手は10年に日本ハムに加入。11、12年に2年連続2ケタ勝利をマークするなど先発ローテの一角を担った。15年にソフトバンクを退団後は米国でトレーニングを続行。14年に痛めた右肘も完治し球威も戻っており、球団は先発右腕として調査を続けていた。

 チームの今季先発防御率は4・00(18日現在)。岸、菊池の負傷離脱や昨季勝ち頭の十亀の不振などローテーションが固まらないことがチーム低迷の要因ともなっていた。今年加入したバンヘッケンも未勝利のまま、期待に応えられず退団。シーズン中の先発投手補強は急務といえた。日本野球を熟知しているウルフの加入で先発陣を再整備し、CS進出圏内を目指す。

 ◆ブライアン・ウルフ 1980年11月29日、米カリフォルニア州生まれ。99年ドラフト6巡目(全体179位)でツインズ入団。ブルージェイズ移籍後、07年メジャー初登板。10年に日本ハム入りし、翌年から2年連続2桁勝利を記録。14年にソフトバンクに移り昨季終了後に退団。日本通算126試合で39勝32敗、防御率3・22。191センチ、104キロ。右投げ右打ち。