日本ハム大谷翔平投手(22)に、中継ぎ登板プランが浮上した。19日、栗山英樹監督(55)が明かした。右手中指のマメがむけ、登板間隔が空いていることによる措置で、当初予定されていた24日オリックス戦(札幌ドーム)を登板回避した場合、短いイニングでの調整が検討されている。中継ぎでマウンドに上がることになれば、13年8月以来となる。

 「スーパーリリーバー」がブルペンに待機することになるかもしれない。この日、帯広に移動した栗山監督は、投手大谷について「(当初予定されていた24日オリックス戦で)投げないなら、空きすぎる。どこかで短いイニングを、というのは考えはある。いくつかパターンを考えている中のひとつ」と説明。13年8月以来となる中継ぎ登板の可能性を示唆した。

 大谷は10日のロッテ戦で中指の皮がめくれて途中降板。球宴も急きょ、野手で出場した。次回登板は24日オリックス戦(札幌ドーム)が予定されていたが、無理に登板させることの悪影響を考慮し、回避することも検討されている。

 日本ハムは首位ソフトバンクと、7月最終週、8月第1週の2週続けて週末のカードで激突する。ローテの柱である大谷をぶつけたい意向を持っているが、そこに持っていくことになると、前回登板した10日からは20日間近くも間隔が空くことになる。栗山監督は「試合が壊れたところで出て行ってどうかというのもある」と、接戦、大差の展開ともに、起用する難しさもある。「どれが正しいのかは、誰もわからない」と、今後も慎重に検討を重ねていく。

 野手で出場する見込みの今日20日楽天戦へ向け、大谷は札幌から陸路、帯広へ移動した。「ウチは勝つしかない。落とせない試合ばかり。1試合1試合、みんなで勝ち続けられればいいです」と、一時立ち止まっている投手の分も、バットで貢献することを誓っていた。【本間翼】