援護射撃じゃ~! 広島新井貴浩内野手(39)が日米通算200勝を懸けて明日23日阪神戦(マツダスタジアム)のマウンドに上がる黒田のアシストを誓った。自身もプロ野球42人目の通算300号まで1本に迫る。阪神時代には公私で慕う金本(阪神監督)の2000安打と、自身の1000安打を同時達成したこともある。黒田の記念日にも、花を添える。

 黒田の日米通算200勝ピラミッドまで残り1勝。だが王手をかけてから、野手陣は快音から遠ざかっている。6日は8安打1得点、13日には巨人田口に苦しめられ6安打無得点に封じられた。相手投手の状態が最高で、巡り合わせが悪く、野手陣が援護できなかった。ベテラン新井も2戦で7打数1安打に終わる。明日23日こそ、援護する。

 「援護したいという思いでみんなやっているけど、なかなかできていない。でも過去2試合は戻ってこない。次は今度こそという思いで援護したい」

 何よりチームのことを優先して考える男の関心は薄いが、自身の記録もある。プロ野球42人目の通算300本塁打まで、残り1本。7月は11試合で42打数21安打、打率5割。本塁打は7本と量産態勢に入っている。今日22日に前祝いで豪快に決める可能性もあるが、明日23日に黒田の200勝と同時達成の可能性もある。苦楽を共にした先輩だけに「そうなれば最高ですね」と笑った。

 前例がある。阪神時代の08年4月12日。金本の通算2000安打の達成日に、新井も通算1000安打を達成した。2人で呼ばれたお立ち台。金本が「きもいっすね」と言えば、新井は「やはり運命的なものを感じます」と言った。やってくれそうな男だ。黒田の記念日に新井が打てば、広島のファンを目いっぱい喜ばせることができる。

 支え合いだ。黒田も「すごくありがたいし、そういう気持ちを持った選手がたくさんいてくれるのはうれしい。逆に変にプレッシャーはかけたくない。普段通り、みんなで力を合わせてやっていければいい」と誓った。緒方監督も、黒田も、新井も、口癖のように「1戦1戦」と言う。記念日から、その先へ。広島は一丸で進む。【池本泰尚】

 ▼黒田が先発した最近2試合、7月6日中日戦と13日巨人戦で、広島打線が挙げたのはわずか1得点。6日中日戦6回ルナの適時打だけだ。2試合のチーム打率は2割3分7厘(59打数14安打)で、今季通算2割7分2厘を大きく下回る。