ソフトバンク今宮健太内野手(25)が、岸の147キロ直球を左翼席中段へライナーで突き刺した。自己新となる8号ソロ。テニスのように前足の左足に体重を乗せて打つテニス打法復活の瞬間だった。「1発で仕留められてよかった。完璧だった。体がうまく反応してくれました」。ベンチでは工藤監督がニンマリしながらハイタッチで迎えた。
前カードの2位日本ハムとの3連戦ではノーヒット。17打席快音がなかった。この日の試合前練習、ティー打撃をする場所で工藤監督がいきなり今宮を寝かせ、ストレッチをやらせた。筋肉を指で触りながらアドバイス。痛さで今宮はもん絶して足をバタつかせ、悲鳴を上げていた。工藤監督は「強く押してはいないよ。それでもバタバタなるのは、体が硬くなっているから。肩周りの筋肉や体幹が硬くなっていると思うように体が動かない。それで打てたというわけではないと思うけどね」と説明した。軸となる左半身が硬くなり、自分の感覚と体の動きにズレが出ていた。
この日はテニス打法を始めた5月26日オリックス戦以来の9番での起用だった。6月は打率3割5分1厘と感覚をつかんだはずが、7月は1割9分3厘と不振だった。今宮は「硬くなっていたのは確か。そういうことを教えてくれる監督。勉強していきたい。万全な体調で試合に臨めるように」。今後もトレーナーとチェックしていく。2位日本ハムが敗れ、ゲーム差は4差に広がった。7月は勝率5割と苦しんだが、8月は再び王者の貫禄で首位を突き進む。【石橋隆雄】



