来季2年契約の2年目となる阪神藤川球児投手(36)が、救援一本で勝負することが21日、分かった。ブルペンを預かる金村投手コーチが「あのストレートを見たら、やっぱり中継ぎ、ストッパーとなる。来年は調整の仕方が(春季キャンプから)変わってくると思う」と明かした。

 4年ぶり古巣復帰となった今季は先発投手としてキャンプから調整。長いイニングを投げるため、変化球の種類を増やすなど、試行錯誤してきた。ところが開幕から5試合で1勝2敗、防御率6・12と結果を残せずリリーフに転向。その後は球速150キロ超の速球で奪三振を重ねていくなど、剛腕復活を感じさせる場面もあった。

 前日20日に出場選手登録を抹消され、今季マウンドに上がることはない。金村コーチは「課題は変化球の精度。高めに浮いた球(フォーク)が一番怖い」と今季の投球を分析。武器であるフォークを磨くことで、さらなる活躍が見込めるという。今後も遠征には同行しないが、シーズン終了まで1軍で調整する予定。逆襲の2年目に向けて動きだす。【桝井聡】