ラミチャンス打線が火を吹いた。DeNAが6本塁打を含む、17安打12得点でCS第1ステージでの対戦が決まっている巨人に逆転勝ちした。2点を追う6回にホセ・ロペス内野手(32)の31号同点2ランで振り出しに戻すと、8回に白崎浩之内野手(26)の6号ソロで勝ち越し。なお、2死満塁で筒香嘉智外野手(24)の41号グランドスラムで勝負を決めた。

 9回にも42号ソロを放ち、今季9度目のマルチ弾の活躍を見せた筒香は「全員で取った勝ち。(満塁弾は)あれだけ、みんなが必死につくってくれたチャンス。強いスイングをすることだけを考えた」と振り返った。頼れる主砲は42号&107打点はともにリーグトップを独走。「数字は自分の中に置いておけばいい。シーズンが終わってから満足するかどうか。終わってからどう感じるかだと思う」と話した。

 なによりもCS本拠地開催の可能性をつないだことが大きい。アレックス・ラミレス監督(41)は「大きな勝利になった。立ち上がりにつまずいて、ラフな試合になったが、諦めずに戦った結果」と満足げに振り返った。この日はレギュラーシーズン最後の東京ドームでの試合を今季26度目の逆転勝ちで飾り「もちろん、ここに戻ってくることが目的ではない。戻ってきたくないし、戻ってきて戦うのはプランBだ」と、あくまでの2位浮上を狙う。