日本ハム武田勝投手(38)が現役最後の登板を終えた。先発し、ロッテ清田を空振り三振に斬った。試合後にはセレモニーが行われた。

 栗山監督を含め、全員が「武田勝Tシャツ」に着替えて見守った。中嶋聡GM特別補佐や、大野、宮西、増井、武田久から花束を贈られると目に涙を浮かべた。武田勝は「まず、泣いてしまいそうなので手紙を読みます」と話し、あいさつを行った。

 武田勝のあいさつは以下の通り。

 「本日はこのような時間を作っていただき、球団関係者の皆様、誠にありがとうございます。10年前、私は背番号と同じ38歳までプレーしたいという目標を立てました。そして、その夢は叶いました。チームとともに成長させていただき、ファンの皆様の声援のお陰でここまで来ることができました。うれしいこと、つらいこと、いろいろな経験が私にとってかけがえのない財産となりました。この経験を無駄にすることなく、今後はファイターズに、ファンの皆様に恩返しできるよう、日々精進していきます。今シーズンで私は引退しますが、ここにいる素晴らしい後輩たち、鎌ケ谷で頑張っている後輩たちがより強いファイターズにしてくれることを願っています。最高のチーム。最高の仲間たち。最高のスタッフの方々。そして、最高のファンの皆様。11年間私を支えて下さり本当にありがとうございました。最後になりますが、これだけは言わせて下さい。ぼくはファイターズが大好きです。ぼくは北海道が大好きです。あとひとつ、俺のために日本一になれ」。