中日森繁和新監督(61)から次期指揮官に“指名”される小笠原道大2軍監督(42)が1日、チーム再建に意気込んだ。ナゴヤ球場で練習を指揮。森新監督も短時間ながら球場を訪れ、9月29日の新体制発足後初めて2トップがそろった。

 森新監督は就任会見で、立て直しに向け「選手全員10%アップ」を指示。小笠原2軍監督はこの日の練習後、新監督から「しっかりと頼むな」とハッパをかけられたことを明かしたうえで「数字は気にしない。10%でいいのかと。そこは最低ラインだと思う。さらに底上げしていきたい」と強調した。

 あす3日から宮崎でフェニックス・リーグに参加。荷物には、自らの案でトレーニング用具を追加した。リオ五輪陸上男子400メートルリレー銀メダル、ケンブリッジ飛鳥も活用した「パワーバーストバッグ」。内部に水を入れた筒状のもので打撃動作に生かすため、2軍用に3個導入する。既に1軍では使用しており、ルーキー左腕小笠原は「(水が動くため)バランスが取りづらい。体幹に効きます」と効果を話す。

 フェニックスリーグも「去年は見ているだけだった。経験をふまえて継続、なおかつ細かいことをしていたい」。2軍監督2年目。将来の常勝を支える若い力を鍛え上げていく。【宮崎えり子】