楽天則本昂大投手(25)が、6回を3安打無失点の好投で11勝目を挙げ、球団史上最速となる入団4年目での通算50勝を達成した。今季、自己最多となる216奪三振をマークし、90~93年の近鉄野茂以来となる、3年連続奪三振王のタイトルも決定的とした。

 熱投派の右腕が省エネを意識した。「打者に球数を多く投げてしまったら、次の打者に対しては少ない球数で打ち取るように、と考えながら投げた」。最速151キロの速球で押す一方で、走者を出せば変化球を織り交ぜ丁寧に投げた。相手に二塁すら踏ませなかった投球に「ある程度はできたと思う」と納得の表情を見せた。

 8月6日の西武戦以降、7試合に登板し0勝5敗。苦難のすえに手にした勝利に、則本は「50勝は通過点。もっと早く達成しなければならなかったが、4年目が終了するまでにできてよかった。なぜ勝つまでに時間がかかったのかをしっかり考えて、来年に向けて修正していきたい」と、さらなる成長を誓った。