超変革2年目の目玉はオレだ! 阪神ドラフト6位板山祐太郎外野手(22)が6日、「みやざきフェニックス・リーグ」の韓国LG戦に1番三塁で先発出場。決勝3ランを含む2安打4出塁2盗塁と大暴れ。阪神は今季、1番打者を固定できなかったが、板山が切り込み隊長としての資質をアピールした。

 オレを忘れるな! そう言わんばかりに、板山が宮崎で躍動した。0-0の5回無死一、二塁。真ん中に入ってきた変化球を強振。右翼スタンドに先制3ランだ。「しっかり自分のスイングができました。全部出塁できたので良かったと思います」。その言葉通り、1発だけではなかった。

 1番打者として初回に中前打で出塁すると、3回、7回は四球でチャンスメーク。4打席全てで出塁に成功。さらに50メートル6秒0の快足で盗塁も2つ成功させ切り込み隊長のポジション取りへ猛アピールに成功だ。

 ルーキーのたくましい活躍を掛布2軍監督も称賛する。「外野はポジション争いが激しいから、やらなければという気持ちがあったと思う。(1軍の1番でも)面白いと思うよ」と、板山に1番打者としての可能性を見いだしていた。

 今季1軍の1番打者は、高山や北條を含め10選手が起用された。板山も1番を8試合経験したが、チームとして上位打線が固定できない状況は安定さを欠く。リーグ優勝を果たした03年は今岡、05年は赤星が不動の1番として君臨した。板山もその座を虎視眈々(たんたん)と狙っている。

 「今できることをしっかり練習して、こっちにきていない選手も絶対に向こうでちゃんとやっているわけなんで、負けないように毎日しっかり力をつけたいなと思います」。来季開幕1軍、そして1番打者スタートへ。関西に残るライバルたちに負けじと板山は牙を研いでいる。【梶本長之】