阪神は10日、甲子園で秋季練習を行った。

 プロ6年目の中谷将大外野手(23)は三塁守備に挑戦だ。三塁の定位置でノックや打球の捕球を繰り返した。打球との距離感をつかみづらいポジションだけに、徐々に感覚をつかんでいくつもりだ。「自分のためにもなる。必死にやるだけです。2、3年前もやっていたので」と気合十分だった。

 2軍では三塁の守備経験もあるが、1軍では未知のポジションだ。久慈内野守備走塁コーチも「階段を1段、上る手前。小柄な選手じゃないから難しい。僕らが教わってきたことが当てはまるかどうか。長い目で見ながら。彼の持つ体が、いい方向に行けばいい」と説明した。昨秋の安芸キャンプでも三塁にチャレンジした。今年も秋の鍛錬を通じて成長を促し、適性を見極めることになりそうだ。