今秋から阪神の1軍打撃部門に昇格した平野恵一コーチ(37)が新人の高山俊外野手(23)や北條史也内野手(22)の「見張り番」を務める。

 11日は甲子園の秋季練習に参加。シーズン中は2軍の守備走塁部門だった同コーチの役割について金本監督が冗談交じりに口を開いた。

 「(高山は)すぐ抜くから抜かせるな。チラリズムで(首脳陣の動きを)チェックしてるから、見張っておけと言っといた」

 将来のタイガースを背負うホープだ。このオフの過ごし方が大切なのは言うまでもない。平野コーチも、うなずきながら「しっかり見張る。高山、北條をね。レベルアップしないと。期待しているし、厳しく見ていく」と語気を強めた。この日、ティー打撃の合間には高山と話し込んでいた。

 現役時代は256犠打を決めた小技の名手だけに、野手には「つなぎの極意」の伝授も期待されている。北條がバント練習を始めると簡潔に助言。自ら捕球する姿勢を示しながら、説明していた。