謙虚に下克上じゃ! 広島2位の花咲徳栄・高橋昂也投手(18)が1日、埼玉・加須市の同校で苑田スカウト統括、尾形スカウトから指名あいさつを受け、「BIG4」最下位からの総まくりを誓った。夏の甲子園で「並び称された」楽天藤平、ヤクルト寺島、西武今井はいずれも1位指名だった。「意識というより尊敬しています。僕はまだ足りないところが多い。いずれは(BIG4の呼び名に)見合うような選手になりたい」と意気込んだ。

 最速152キロ左腕。担当の尾形スカウトが「1年目の後半とか、早い段階で出てくると思っている」と説明したように、即戦力に近い評価を受ける。日本シリーズはテレビで観戦。「いろんな先輩から吸収したい。強いチームでプレーできるのはうれしい。1日でも早く1軍で投げたい」と目を輝かせた。

 走り込みでユニホームのサイズを何度も大きくしたという太ももは、将来性もあふれる。プロ野球左腕最速157キロにも「まずは抑え込むことですが、スピードも大事。いずれは目指せれば」と謙虚に話した。同校・岩井監督も「真面目で慎重。広島流のたたき上げがちょうどいい」と太鼓判だ。あいさつが終わると、早速練習へと走っていった。【池本泰尚】