巨人大田泰示外野手(26)公文克彦投手(24)と、日本ハム吉川光夫投手(28)石川慎吾外野手(23)の2対2のトレードが2日、両軍から発表された。

 吉川の獲得で先発強化に成功した。エース菅野、実力派のマイコラス、今季10勝を挙げた21歳左腕の田口の3枚は来季もローテ入りが確実視される。吉川は150キロ前後の速球を武器にする左のパワーピッチャーで巨人にはいないタイプ。3本柱から4本柱へと根幹を太くできそうだ。

 右打ちの外野手は1軍クラスでは長野しかおらず、石川慎は欠けているピースを埋める存在として期待される。15年には西武菊池を得意にした左キラーでもあり、矢野の日本ハム移籍、井端現内野守備走塁コーチの引退以降、手薄となっている右の代打も補完できる。

 高橋監督元年の今季は2年連続でリーグ優勝を逃し、2位も首位広島とは圧倒的大差をつけられた。今オフは戦力補強には積極的で、FA権行使の可能性の高いDeNA山口、ソフトバンク森福も本格的に調査している。ここ数年は慎重に人事を見極めていたが、3年ぶりのリーグ優勝、5年ぶりの日本一奪回へ、フロントも積極的な姿勢を示している。