ロッテの来季構想から外れた大松尚逸内野手(34)が5日、現役続行へ強い意欲を見せた。5月末の2軍戦で右アキレス腱(けん)を断裂。手術を受けたが実戦復帰がかなわないまま、10月に戦力外を通告された。悩んだ末、他球団での現役続行を目指すことを決意。リハビリとトレーニングを継続している。「順調に来てます。動きの制限が減って、可動域も広がりました。体がしっかり動かせるようになりました」と明るく話した。

 この日はロッテ浦和球場で汗を流した。しっかりした足取りで、一見しただけではケガの影響を感じさせなかった。先月末にジョグを再開。今週からはフリー打撃も行っている。かつて3年連続2ケタ本塁打の大砲は「フリー打撃は懐かしい感じ。うれしいですね。モヤモヤがなくなりました」と声を弾ませた。

 回復具合に合わせ、動きの強度を上げていく。トライアウト参加は断念したが、12月か来年1月にはスパイクを履いて動ける見通しだ。来春キャンプには間に合う手応えがある。「声をかけていただければ、どこでもテストを受けに行きます」。このままでは終われない。【古川真弥】