さあ、WBC切符を奪うぞ! 阪神藤浪晋太郎投手(22)が5日、今日6日から始まる侍ジャパン強化試合直前の合宿に参加するため、高知・安芸での秋季キャンプをひと足早く打ち上げた。17年3月に行われるWBCメンバー入りに向け、藤浪は現状は当落線上にいる立場。10日から13日までオランダ、メキシコと計4試合を戦う中、快投で本番のマウンドを一気に引き寄せる意気込みだ。
安芸を離れる時刻が来た。午後0時30分。タクシーに乗り込む直前、藤浪の表情は侍のそれに変貌を遂げていた。表情を厳しく引き締め、決意を言葉にした。
藤浪 本番の試合(WBC)に選ばれるように頑張りたい。しっかりアピールしたいと思っています。
今日6日から侍ジャパン強化試合直前合宿に参加するため、秋季キャンプの練習を午前で切り上げて移動。10日から13日までオランダ、メキシコと計4試合を戦う。現状、17年3月WBCメンバー入りに向け、藤浪の立場は決して安泰とはいえない。「第2先発」の椅子を争う状況だからこそ、強化試合で貪欲に存在感を見せつける必要がある。
藤浪 今回は球数制限を考えるほど長いイニングは投げないと思う。まずはしっかり持っているモノを出し切れるようにしたい。
WBC本番は投手に球数制限が発生するが、今回の4試合は制限なしの設定。ありのままの自分で勝負し、WBC行きの切符を手にしたいところだ。
藤浪 (キャンプでは)期間は短かったですけど、いい練習ができた。(WBC球も)ある程度、こんな感覚で大丈夫かなとつかめてきたところはあります。
計7日間のキャンプ練習ではウエートトレーニングや走り込みと、実戦に向けた調整を両立。滑りやすいWBC公式球をブルペンで手になじませ、ツーシームの曲がりにも手応えを得た。紅白戦登板もクリアし、準備は整った。
金本監督は「いいピッチングをして自信をつけてほしい」とエールを送り、トレーニングの継続にも期待をかけた。「ただ大きくするのではなく、強く、安定感のあるというか、爆発力のある体にしてほしいね」。侍ジャパン期間中も宿舎や球場施設を利用して、ウエートトレーニングを続ける方針。結果と進化、二兎(にと)を追って、二兎(にと)を仕留める。【佐井陽介】



