巨人は10日、FA宣言したDeNA山口俊投手(29)とソフトバンク森福允彦投手(30)の獲得に乗り出す方針を固め、日程調整がつけば交渉解禁日となる今日11日にもダブルアタックをかける見込みとなった。この日、FA宣言選手として公示されたことを受け、両者と接触を開始。1日に2選手とのFA交渉は異例だが、両者への同等の誠意を示すために、解禁日一番乗りで交渉のテーブルに臨む姿勢だ。

 山口には3年総額約6億円、森福にも2年総額約3億円の好条件を提示する模様。山口は今季年俸8000万円で補償の伴うBランク、森福は同1億2000万円で補償の必要のないCランクとみられる(金額は推定)。

 今季自身最多となる11勝で5完投3完封の山口は先発ローテを担えるタフネス右腕だ。今季50試合登板でワンポイントから勝利の方程式の一角まで任せられる森福は、終盤にほころびが目立った救援陣の強化として白羽の矢が立った。

 先発右腕、中継ぎ左腕の2枚どりに成功できれば、来季の3年ぶりのリーグ優勝へ大きな戦力アップとなる。速攻ダブルアタックで名門球団としての熱意を伝える。