阪神北條が現役時代の金本監督を目標に、「併殺打減」に挑む。右打者で、本人も自覚するように足も速くない。だが今季10併殺の22歳は「もちろん減らしたい」と意気込んだ。「金本監督は(ほとんど)なかった。チーム打撃ができないと試合に出られない」。金本監督は現役時代、1002打席連続無併殺打を記録。まさに最高のお手本だ。

 「試合に出してもらった頃は、ゲッツーが多くて気にして打席に入っていた」。出番が増えた5月は4併殺。そのペースで1年間試合に出続けると、今季最多だった巨人村田の21個を超えるところだった。だが6月から徐々に減らし、最終的には9月は0で終えた。

 「1年間経験させてもらって、冷静に考えられる余裕ができた」。場数を踏んでファウルでも粘れ、右方向へも転がせるようになった。金本アニキを理想に、さらなる進化を目指す。