ソフトバンクが今季ドラフトに向け、早実の清宮幸太郎内野手(2年)を密着マークする。超高校級の左打ち大型スラッガーで、すでに高校通算78本塁打。昨秋の東京大会で優勝し、今春のセンバツ出場も確実だ。全12球団が注目する逸材で、ソフトバンクも清宮が夏の甲子園で注目を集めた1年時から視察を続けており、今年もドラフト1位指名も視野に、今後の動向を見守っていく。

 昨秋の明治神宮大会を視察した小川編成・育成部長は「長打力に優れていて、バッティングが柔らかい。高校生では何年かに1人の逸材で、間違いなく超高校級。能力は飛び抜けている」と絶賛。「高校生の中には大学、社会人でじっくり育てたほうがいいタイプと、すぐにプロに行ったほうが伸びるタイプがいるが、彼はすぐにプロに入って感性を磨いたほうがいいんじゃないかな」と明かす。

 早実OBである王球団会長も15年夏、清宮の甲子園での活躍に「レフトにもセンターにも打てる。変化球にも対応できる。柔らかいね。プロに入っても迷いなく打席に立てる打撃をしている」と話しており、清宮の試合を視察したスカウトからの報告をいつも楽しみにしているという。ソフトバンクでは左のスラッガーには柳田がいるが、次世代を背負っていく左の長距離砲は不在。現時点では清宮はドラフト上位候補の1人で、今後はプロ志望か大学進学かの進路も含め、引き続き調査を続けていく。