阪神のドラフト2位小野泰己投手(22=富士大)と同6位福永春吾投手(22=四国IL・徳島)が22日、視察に訪れたコーチ陣にブルペン投球でアピールした。雨だけでなく、時折ひょうが降った悪天候の中、鳴尾浜で新人2投手に迷いはなかった。

 小野は坂本相手に「強く投げる中でもバランスやフォームを意識しました」としなやかなフォームで36球。香田投手コーチを始め、金村投手コーチ、久保2軍投手コーチ、高橋2軍投手コーチが視察する前で、自慢の直球を繰り出していった。福永も負けていない。小野より4球多い40球。「指のかかりだったり、体重移動が徐々に良くなっています」。目前の春季キャンプに向け、順調に仕上がっており、納得の表情だ。

 香田コーチも「小野はスピンが利いてよかったね。福永も力強い球を投げていたね」と高評価。今日23日に行われる合同スタッフ会議で2月春季キャンプのメンバー振り分けが決定する。2人とも1軍スタートするかどうかは微妙な立場だが、寒さに負けず、熱いアピールだったのは確かだ。