オリックスに頼れる武闘派リーダー!? が現れた。新外国人4選手が27日、ほっともっと神戸で入団会見。フィル・コーク投手(34=パイレーツFA)は、来日前に武術の動きを取り入れたトレーニングを積んできたと明かした。「4年ほど前に始めた。投げる動作につながるし、集中力も養える」と太極拳のような動きを上半身で示した。

 走る練習メニューの代わりにもなるという。「30分以上継続してやれば、心肺機能も鍛えられるからね。試合前に20分もやれば体が温まる。日本でももちろん続けていく。私の武器の1つだからね」。そんな独特の訓練法は実際に拳を交えるわけではないが、乱闘になっても頼もしい存在かも…。陽気な性格で、口ぶりからもエネルギッシュさを感じられる。

 「チームの目標は常に頂点にいて優勝すること。個人的には、誰かが困っている時には助けられるリーダーのような存在でいたい」。今季は7人が所属する外国人勢でも最年長となる右腕は、けん引役に名乗りを上げた。伝え聞いた福良監督も「頼もしいね」と目を細めた。メジャー9年間で407試合登板があり、新天地では先発起用の方針。貴重な左腕だけに期待は大きい。【大池和幸】