秋季練習から新任の辻監督の目に留まり、期待を込めて打撃の徹底指導を受けてきた。オフの自主トレでは、主砲中村に下半身主導のスイングの重要性も教わり、飛距離と変化球への対応力を同時にアップさせた。オープン戦も序盤から安打を量産。一時調子を落としたが、終盤戦には持ち直し、開幕スタメンへ大きく前進した。

 野手転向5年目。投手時代は150キロ前後の速球を投げた強肩と、チーム屈指の俊足も兼ね備える。辻監督は春季キャンプ中に「このままいけば鈴木誠也クラスになる」と大ブレークを予言する。「1年は長い。打てない時期もあると思う。レギュラーを張ろうと思うなら、そういう時でも結果ほしさに打撃を小さくしないこと」。ブレずに自分のスタイルを貫けば、結果は出る。首脳陣はそう期待する。【西武担当 塩畑大輔】