阪神糸原健斗内野手(24)が20日、大阪市内の病院で精密検査を受け、「右膝の内側側副靱帯(じんたい)損傷」と診断された。19日の広島14回戦(甲子園)で飛球を追った際に負傷し、担架で退場。この日、出場選手登録を抹消されたが、球団は全治までの期間を公表していない。糸原はこの日、松葉づえ姿で病院から帰ってきた。今後は2軍で治療とリハビリを行うが、長期離脱の可能性も出てきた。

 開幕から1軍ベンチに入り、7月は打率4割5分8厘と絶好調。9日の巨人戦(甲子園)では5回にプロ初本塁打を放ち、同点に追いつかれた9回にはサヨナラ打も放った。内野の要の遊撃でもあるだけに、長期離脱ならあまりに痛い。

 診断を聞いた金本監督も残念無念だ。「振れていたのにな。1番でも使おうと思っていたのに。ツヨシが休みのときに」。トップバッターを任せる構想があったことも明かし、厳しい表情を浮かべた。地道に結果を残してきたドラフト5位のガッツマン。果たして早期復帰はかなうのか。今後の経過が注目される。