ことごとく打ち返された。1回は坂本勇に内角高めを先制ソロにされた。味方打線が逆転した後の4回にはマギー、坂本勇に連続の中前打。無死一、三塁からの阿部には、初球のカーブが大きく外れた。タイムをとり、会沢と内野陣が声を掛けたが、冷静さを取り戻すことはできず。カウント2-2から真ん中の直球を打たれ、逆転の2点適時二塁打を浴びた。陽岱鋼にも中前適時打を浴びてKO。試合後、右腕は視線を落とした。

 中村祐 弱気になった自分がいた。情けない。悔いが残る。足元を見つめて修正したい。

 やってもらわないといけない存在だった。エース格のジョンソンが22日のランニング中に痛みを訴え「左ハムストリングス筋損傷、加療3週間」と診断された。今日28日のヤクルト戦(マツダ)にはロングリリーフを務めていた九里を代役で送り出すことが決まっていた。中村祐は先発6番手とはいえ、ローテに空いた2つの穴を埋めるのは簡単ではない。代役には2軍から福井や中村恭、戸田、加藤らが候補に挙がるとみられるが、決め手に欠くのが現状だ。マジック点灯目前の広島。一方で投手陣は踏ん張りどころを迎えた。【池本泰尚】