FA(フリーエージェント)権を行使して、日本ハムから中日への移籍が決まった大野奨太捕手(30)が13日、名古屋市内で入団会見に臨んだ。背番号27。

 「環境を与えてくれて感謝している。本当に悩んだが、すっきりした気持ちで野球に臨める。必要だと言っていただいてうれしかった。一番は両親に育ててもらい、その近くで野球を見せられるのはプラスになる。27は谷繁さんが着けていた番号なので光栄。谷繁さんのようにドラゴンズを愛し、ドラゴンズのために戦っていきたい」

 会見に同席した森繁和監督(63)は「うちの捕手と争って確実にレギュラーをとってもらいたい。公式戦までにどれだけ投手がよくなるか、そこに期待したい」と話した。

 11月9日にFA権の行使を表明。中日はその後に直接交渉をもち、電話交渉を重ねた上で、今月9日に名古屋市内で森監督を含めて最終交渉。正式に契約合意に達していた。

 岐阜県大垣市出身。岐阜総合学園、東洋大から08年ドラフト1位で日本ハム入り。9年間で794試合に出場した。13年に両リーグトップの盗塁阻止率4割2分1厘を記録するなど、強肩が武器。選手会長と主将を兼ねた昨年はチームを日本一に導き、ゴールデングラブ賞にも輝いた。今季は右肘の不調もあり、83試合、打率2割2分1厘と精彩を欠いた。