<中日5-4広島>◇30日◇ナゴヤドーム

 中日和田一浩外野手(38)が決勝タイムリーを放った。4-4の同点で迎えた8回、3番森野の犠打でつくったチャンスに4番和田が左翼線へのタイムリー二塁打でこたえた。「きょうの試合は絶対に落とせないという空気が伝わってきた。自分がふがいない状態で迷惑をかけているんで打ててよかった」。打率1割台と苦しんでいるが、勝負強さは健在。

 9回を岩瀬が危なげなく締め、少ないリードを守りきる形を完成させた落合監督は「和田を歩かせて5、6番で勝負かなと思ったが、違ったな」。前夜の零敗から一転、中日らしい勝利に穏やかな笑みを広げた。チームは4月を借金1で終えた。