練習前に行われた歓迎セレモニーのあいさつで、5年ぶりに一新されたユニホームに身を包んだ阪神和田豊監督(49)は「キャンプを制するものがシーズンを制す」と力強く語った。その意気込みを表すように、初日から随所に独自色を濃く出した。

 メニューの最初にはシートノックと投内連係を組んだ。「チーム全体で一つのボールを追う練習で、みんなが同じ方向を向くというのかな」と意図を説明。守り勝つ野球を目指すだけに「これはずっと続けていく。このキャンプは投内連係に始まり投内連係に終わる」と迷いなく宣言した。

 守備練習では城島健司捕手(35)を一塁に入れた。左膝などに不安があるベテラン捕手の起用を柔軟に考えるあたりは昨季までコーチを務めて選手を熟知し、コミュニケーションが密であることの証しだろう。

 ブルペンでは約1時間も能見らの投球を見守った。さらに専門の内野の特守では、4年目の上本に身ぶりを交えて熱心に指導。投手を含めた守り重視を鮮明にした新監督は「満足はしない。満足はシーズンが終わってから」と貪欲に話した。