<巨人2-1DeNA>31日◇東京ドーム
巨人が接戦を制し、マジックを「23」とした。原辰徳監督(54)は、プロ初勝利の小山雄輝投手(23)をたたえた。
-まず、今日は小山が初勝利
原監督
かなり経験は、何回か先発はしていますから、そういう意味では、自分の間合いの中で、しっかり投げてくれましたね。持っているものの9割以上は出したんじゃないでしょうか。
-最後の7回は2死から2人出して、二、三塁としながら、抑えた
原監督
1つの勝利をものにするのは、そんなに簡単なものじゃないし、そのヤマもしっかり越えた状態でバトンを渡した。これはもう、価値ある投球だったと思いますね。
-そのヤマを超えたことで、9割以上が次に期待できますか?
原監督
それだけの投球をしてくれると、次も当然、スターターの1人としてマウンドに上るのではないでしょうか。
-一方の攻撃は、決めきれなかった
原監督
やはりクリーンアップ。(5回)無死満塁で3、4、5(番)。4球か5球で仕留められているようじゃ、こういうゲーム展開になりますね。
-8月が終わって、いよいよ勝負の9月
原監督
先をまだ見ずに、1戦1戦の積み重ね。そういう勝負をしていきたいと思います。
-小山は、これまでの経験を糧にした?
原監督
初勝利だよね?
僕の中では必然だと思っています。ファームでもいい成績でやってましたし、経験も非常に肥やしになっている。今日の投球は、彼自身も、1勝目ですけれども、必然の中での勝利と僕は思います。
-これまで6回、7回はなかった。投球を見て心配なかったから?
原監督
イニングというよりも、球数が90球くらいだった。110球くらいが1つのヤマになる。しかし、そのへんも今度はクリアしてくれるとね。
-先発として、十分、勝負の9月に食い込める戦力か?
原監督
そうですね。でも、そろそろ杉内もね。しかし、これだけのいい投球はね、価値あるスターターですね。
-攻撃の部分では、小山がスクイズを失敗した
原監督
4球も5球もかかってバントしているようじゃね。セントラル・リーグにおいては、打者である以上、そのへんのことは、自分を勝たせる、自分を守る意味で、攻撃は非常に重要になるわけですから。
-2点目の7回、代走の鈴木が思い切りよくタッチアップした
原監督
尚広が、点を取ったということでしょう。クリーンアップがあんな、あの程度の外野フライではね、1点取ったと喜んでいるようじゃいけないでしょうね。
-初回からバスター、エンドランなど絡めた攻撃だった
原監督
詰めだよね。詰めの部分、特にクリーンアップ。こうなると、苦しくなるよね。これも必然でしょう。
-8回は、監督自らマウンドの山口のところに行きました。ラミレスか筒香、どちらにする?
という話しですか
原監督
非常に微妙なところ。山口、慎之助も百戦錬磨ですから。「どうだ、お前たちの意見は」と。セオリーからすると満塁策もあるぞと。勝負したいような感じ、勝負するという感じではなかったのですが、僕が「よし、ここは勝負」と後押ししたら「分かりました」と。結果的には初球がああなった。
-プロ初勝利が5人目
原監督
今年?
やはり、非常にいいニュースでしょうね。いい時を刻む、いいレジェンドのスタートでしょう。