ロッテが今季最下位でもボビー・バレンタイン監督(58)を来季続投させる方針を固めたことが24日、明らかになった。重光昭夫オーナー代行、瀬戸山社長ら球団フロントが会談を持ち、順位に関係なく来季も指揮を任せる方針で一本化した。

 同監督は04年に2度目の監督に就任後、05年に31年ぶり日本一へと導き、アジアシリーズ優勝を達成した。その手腕を買われて06年から4年契約を結び、今年は3年目のシーズン。契約は来年まで残っているが、今季は交流戦を終えて最下位と低迷。借金は一時、ボビー政権下ワーストタイとなる12まで膨らむなど苦戦している。

 責任問題にまで発展しかねない状況だが、重光オーナー代行との深い信頼関係や過去の実績を踏まえ、契約が残る来季まで任せることで一致した。オーナー代行はかねて「ただ単に勝つだけではなく、メジャーのノウハウを持っているので今後もチームに反映させてもらいたい」とボビー効果を強調。選手の個性を生かした指導法や、メジャー流のきめ細かいファンサービスで、昨年は球団史上最多の154万人の観客動員を達成。人気、実力両面での手腕を高く評価しており、今後も期待を寄せている。

 球団側の意向はすでに監督本人に伝えている。具体的な話し合いは行われていないが、毎年オフになると取りざたされるメジャー監督就任問題がクリアされれば、2期7年目のシーズンに突入することになる。