<横浜2-19阪神>◇3日◇横浜

 プロ5年目の阪神小宮山慎二捕手(22)が、うれしいプロ初安打初打点をマークした。9回2死二、三塁で迎えた今季初打席。横浜横山の外角速球を的確にミートし、痛烈なライナーで右前に運んだ。

 タイムリーになるおまけ付きだ。ロッカーから姿を見せたとたんに、笑顔があふれた。「良かったぁ!

 真っすぐ1本に絞っていました。こんな点差ですが、乗り遅れないようにしないと」。地元神奈川出身。親も駆けつけた中で、勇姿を見せつけた。岡田監督も「あれは初安打やな?

 地元やったしな」と振り返った。

 本職の守備でも堅実さを見せた。この日は8回裏からマスクをかぶり、2イニングを無失点に導く。「緊張しましたよ。あの点差ですけど、点を取られなかったですからね」と胸をなでおろした。正捕手の矢野が北京五輪に出場するためチームを離脱。代役としての期待も大きい。「出番があれば、頑張るだけ」と表情を引き締めていた。