大阪府の橋下徹知事(39)は7日、阪神がリーグ優勝した場合の御堂筋パレードについて「盛り上がるんであればできる限りのことはしたい」と、開催に前向きな姿勢を示した。

 警備費は府の負担となるが、緊縮財政を唱える知事らしく、費用の捻出(ねんしゅつ)については「府民の税金というのはねえ…」と、パレード用の特別予算は組まない意向。「阪神タイガースを支える皆さんの負担であれば。受益者負担ですね」と、ファンによる募金などの形で資金を集める考えだ。前回、05年の優勝パレード開催時には、約1億4000万円の警備費が必要とされ、テレビ放映権料や企業広告、個人の協賛金でまかなわれたが、今回も同様の手段がとられるとみられる。

 優勝パレードは神戸でも03年に開催されたが、05年は資金難のため断念。今年の開催について、兵庫県や神戸市では「今のところ何の動きもなく、トップからの提案もない」と話している。

 橋下知事はこの日、京セラドーム大阪で行われた阪神広島戦で始球式に登場。52代目の大阪府知事として背番号「52」のユニホーム姿で、野口のミットにボールを投げ込んだ。前日、阪神優勝パレード開催を熱望した平松邦夫大阪市長に続いての登板。「男にとっての夢が1つかなった。今年の阪神はこれからの大阪の勢いを反映していますね」と、ご機嫌だった。