中日白井文吾オーナー(80)は21日のオーナー会議出席後、WBC日本代表の1次候補に選ばれた4選手の全員辞退について「知らない」と前置きした上で「ケガ人じゃないなら協力すべきだと思うが、うちはケガ人が多いからな。まともに働ける選手はいないんじゃないか」と話した。さらに「うちで代表に入れるのは森野くらいか。でも万全じゃないと聞いている。健全な人が指名されないとだめだよな」と加えた。「辞退者=故障者」という見方を示した形となった。

 同オーナーは「オリンピックは全面協力した。ただケガが治らないうちに五輪に引っ張られた。五輪後遺症はきついよな。川上なんか1カ月くらい出てこられなかった」と説明した。

 ナゴヤ球場で秋季練習を見守った落合監督はWBC問題に無言を貫いた。シーズン中から選手の故障については徹底的な情報規制を敷いている。