前阪神監督の岡田彰布氏(51)が26日、約30分間の大放談を展開した。まずは不振に悩むかつての教え子、8年目の桜井に奮起をうながした。宜野座に続いてこの日、評論活動で安芸キャンプを訪問。紅白戦を観戦し、4打数1安打の桜井広大外野手(25)に「打席の中で怖さがなくなってる。このままだと開幕1軍はないぞ」とゲキを飛ばした。

 2軍監督時代から期待してきたからこそ、現状が歯がゆくて仕方ない。「真弓さんも今は期待感があると思うけど俺なんかずっとや。差し込まれてるとか、本人が1番分かってるはず」と工夫や成長を感じられない打撃スタイルに注文。「毎年若い選手も入ってくる」とこのままでは埋もれていく存在と改心を求めた。

 新井の本塁打は絶賛した。「変化球をレフトへ打ったホームランなんて見たことない。去年までならセカンドの頭の上におっつけてた。押し込む打撃が腰を痛める原因になったと思う」。ただし三塁コンバートについては、一塁守備の方が三塁守備より勝敗に関わる比重が高いと力説。一塁の守備力が落ちるのではとの観点から「不安やね」と話した。

 またメンチの評価については「まだ分からんやろ。この時期に評価したらキンケードもすごかったで」と皮肉混じりにコメント。鳥谷については「カネ(金本)と同じで144試合使うんやから放っといたらええねん」と、完全な1人立ちを認めて目を細めていた。

 [2009年2月27日10時18分

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